おはよう今日も同じ顔をして朝を迎える
水をあげたドラセナは少しのびた気がする
パジャマを脱ぎ着替えてそれなりに整えて
ゴミを出してはまた何かを調達してくる
こんなふうに毎日同じ場所を駆け回り
このままでいいのか分からなくなるね
めぐりめぐる季節が何をもたらさずとも
今跨がる木馬に体を預けて
いつか降りる時までいつか降りる時まで
一瞬でも多くの喜びを集めて
おはよう涙のあとが残る顔を洗って
4本足のお友達は尻尾で風を撫でる
いつもより丸く見えたその背中にかけた
言葉を取り消せなかった痛みが残る
こんなふうに毎日近づいたり遠のいたり
だけど笑顔が見れたらどうでも良くなったり
浮き沈み繰り返しどこに行き着かずとも
今この木馬に乗り揺れるだけでいい
いつか降りる時までいつか降りる時まで
1秒でも長く笑った顔見たいな
おはよういつの間にかまた1日が始まる
これは木馬にまたがった命のお話
いつか降りる時までいつか降りる時まで
音楽を止めないで灯りを消さないで
いつか降りる時までいつか降りる時まで
めぐりめぐる季節を味わいつくして
木馬のワルツ
2022年9月30日