時空飛行便

直接言えない言葉
手渡すことができない想い
溢れてくる溢れてくるままに
届けられたらな

時代は進んだというのに
こちらにはまだ
時を渡る乗り物は
実現していない

波に乗り切れず彷徨え
それでも放てこの世界へ
愛だ恋だと叫ぶ者よ
人はどこまでもひとりだけど

光の速さで繋がる
電波圏内の僕らは
幻すら抱きしめて
安心して眠りたい

今宵は月も夢の中
見通せぬ闇夜
長旅の時空飛行便
羽を休めて